セントパンクラス・ルネッサンスホテル-駅と一体のホテルでクラシカルな宿泊体験を

ロンドンのホテルは世界一高いと有名ですが、現在はAirbnbなどでお安く宿を確保できるようになりました。ですがやはりロンドンに行ったら一度は高級なホテルに泊まってみたいもの。今回は駅直結の5つ星ホテル「セントパンクラス・ルネッサンスホテル」に泊まってみましたのでその内容をご紹介します。

セントパンクラス・ルネッサンスホテル

セントパンクラス・ルネッサンスホテルは2011年5月にオープンしたホテルですが、その歴史は古くヴィクトリア朝に遡ります。もとは「ミッドランド・グランドホテル」として1873年にオープンしましたが、営業難から1935年に閉鎖されてから約80年の時を経てリニューアルオープンしました。歴史を感じさせる重厚で美しいネオ・ゴシックの様式建築で、ユーストン・ストリートという大通り沿いに建っており、背面にセントパンクラス駅が接続しています。

セントパンクラス駅構内は美しい鉄骨アーチが210mに渡り連なる鉄とガラスの大空間となっており、おしゃれなレストラン、カフェ、ショプの数々が並んでいます。パリやブリュッセルと繋がるユーロスターやレスター、シェフィールド、リーズなどのイングランド中東部へ向かうナショナル・レールが発着するターミナル駅となっています。続いてそんなセントパンクラス駅に直結するステーションホテルの内部をご紹介していきます。

歴史主義と近代素材がマッチしたホテルロビー

ホテルロビーはガラスの天井から柔らかい光が降り注ぐ明るい空間で、中では雑談を楽しむ人々の姿が見られるなど親しみやすい雰囲気です。様式的な赤いレンガの壁と、近代的な鉄とガラスがお互いを引き立て合っています。

どんな客室?

部屋に入って一番驚くのはその天井の高さでしょうか。都内などの高級ホテルは超高層ビルに入っていることが多く、フロア数を稼ぐために天井高さを抑えめにするためここまで高いものには滅多にお目にかかれません。この部屋は先ほどご紹介した外観に面しており、窓の向こうはユーストン・ストリートとなっています。ストリートとホテルの間には、車寄せと駐車スペースで十分な引きがあるので、プライバシーは十分に守られていますし、壁が厚いので音も気になりません。

ベッドのサイズは割と小さめでした。身長170cmの私でほぼぴったりに感じたので、背の高い方では足が出てしまうのではないでしょうか。正面の壁の内部はバスルームになっており、右手側に出入口とバスルームの入り口が、左手側にデスクスペースがあります。

続いてバスルームをご紹介。日本人の私としてはバスタブにお湯をためておいてシャワーを浴びてからお風呂に浸かりたいのですが、シャワーブースとバスタブが対角に配置されているのでトイレ前の動線がどうしても濡れてしまうのが気になりました。向こうの人はそう使わないのかもしれませんが。。。また、海外なので当然とは言えるかもしれませんがトイレにウォシュレットはついていません。泣

シャンプー・リンスも備え付けられていますが、かなり洗浄力が強いのか髪がカサカサになってしまいましたので、頭皮が乾燥しやすい人は使用を控えた方が良さそうです。

奥のデスクにはコンセントの差し込み口も、ちょっとした作業にもってこいです。

冷蔵庫には、アルコール、ジュース、フルーツがぎっしりと。

ワードローブは開けると照明がつきます。中にはバスローブとスリッパ、傘、アイロンとアイロン台が備えられています。

宿泊客専用ラウンジ

宿泊客専用ラウンジではブレックファスト・アフタヌーン・プレディナーと3回のタイミングで軽食が取れます。

セルフサービスなので好きなタイミングに好きなだけ軽食を楽しめるのが特徴です。サンドイッチやケーキ、フルーツ類があり、ドリンクにしても紅茶、コーヒーを始めジュースやお酒もセルフで楽しめます。

アフタヌーンではサンドイッチとケーキ、ロゼワインをいただきました。

ブレックファストでは、生ハムやカリカリのベーコン、焼いたきのことトマトなどをいただきました。伝統的なイングリッシュブレックファストまでとはいきませんが、色々と楽しめます。

その他施設など

駅とホテルから直接入れるバー。バーですが朝食もやっています。

宿泊者しか入ることのできないエリア。各客室へのアクセス階段。

壁面の模様に目が行きやすいところですが、そちらは塗装だったのでそこそこに、タイルカーペットばかり見ている身の上としてはここまで作り込まれたカーペットには感動しました。

女性専用の喫煙室。喫煙室とは思えないほどの贅沢な内装。建築をやっている者からすると、ヤニの清掃が大変そうでハラハラしちゃいます。

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